日常的なセルフケアは、少しの介護で病気や障害を持った人でも続けることができます。 食事や排泄の世話はこまめにしても、口の中の掃除は後回し!なんてことありませんか? 『老人臭』という高齢者特有の臭いは、実は口腔ケア不足の口臭が原因でもあります。 「たかが口の中の汚れで死ぬことはない。」なんて軽視していませんか?
口の中のトラブルは、食欲が落ちて体力が減少し、口の中の細菌で『誤嚥性肺炎』をおこし、命を落すことがあります。
他人の口の中は、なかなかのぞきにくいものですが、強い口臭がするとか、食が細くなった、最近よく熱をだすなどの症状が見られる場合は、口腔ケアが不十分な可能性があります。
ケア方法を見直し、口腔ケア介護を始めましょう。
お口は、生き生きとした高齢期を快適に送るために最も大切な器官です。とは言っても、高齢者や病気や障害があり寝たきりになっている老人の体調は、日時によってかなり変化します。 口腔ケアは、毎食後行うことが理想ですが、無理をせず、体調の良いときに行うことが大切です。
片麻ヒによる運動障害や感覚障害があると、どうしても麻ヒ側の口の中が汚れやすくなります。
< 注意事項 >
手のふるえやこわばりが起こると、歯ブラシが持ちづらくなるので、介助者がサポートします。
関節リウマチの人は、手や指の関節が変形し、歯ブラシが握りづらくなります。
顎の関節が変形する人は、口が開かなくなります。
歯ブラシを持ちやすいように工夫してあげましょう。
認知症の症状があると、歯磨きや、うがいを忘れたり、歯磨きや、うがいの方法がわからなくなることがあります。
また、入れ歯をしていることを忘れてしまう人もいます。
うまくできないからと、しかるのではなく、危険なことをしないように見守ってあげましょう。
病気や障害があるからといって、なんでもやってあげるのではなく、なるべく本人に任せましょう。そして、できないことを介助してあげるようにしましょう。
高齢者の使わない機能は、どんどん衰えていきます。
高齢者が自分の手で食事をするということは、手や指を使うリハビリテーションになりますし、自尊心や自主性を保つことができます。
介助者が介助した方が早いと思っても、できるだけ自分の力で食事をしてもらうようにしましょう。自分で食事ができればおいしさも増します。
食事をおいしく食べるには、お口が健康であることが第一です。
老化が進むにつれて、咬む力や飲み込む力は、衰えてきます。
お口の健康を維持し、おいしい食事をするには、口腔ケアと口腔機能訓練が欠かせません。
このような症状があったら、当医院にご相談下さい。
毎日の口腔ケアの積み重ねが、お口と全身の健康につながります。
口腔ケアをすることで、病気を積極的に予防することができます。
強い口臭がするとか、食が細くなった、最近よく熱をだすなどの症状が見られる場合は、口腔ケアが不十分な可能性があるので見直してみましょう。
なるべく自立させるように、自分で歯ブラシを持って、口の中を磨いてもらいます。
でも、自分で口の中を磨きたくても磨くことができない場合は、高齢者の状態や介護の必要度、病気の程度などにあわせて、安定した姿勢を確保し、介助者がケアを行います。
介助者が口腔ケアをおこなううえで、誤嚥を防止するための正しい姿勢があります。また、衣服を汚さないために、首にタオルをまいたり、エプロンをかけたりしましょう。
可能であれば、上半身を30度に起こします。
床に足がきちんとつく状態で行うことで、踏ん張りが利くようになります。
座ることのできない場合は、寝たまま、なるべく横向きにします。
クッションなどをあてて、身体を安定させます。
身体を横向きにして、枕をあてて、顔の下にバスタオルをしきます。
横向きが無理な場合は、仰向けのまま、顔だけを横に向けます。
口腔ケアの介助も、基本的には、他の介護と同じです。プライドを傷つけることのないように、さりげなく介助して下さい。
高齢者や介護の必要な人が、一番なれている人が行うことが、理想です。
「訪問歯科衛生指導」や介護保険の「居宅療養管理指導」などを利用して、歯科医師や歯科衛生士などが自宅を訪問して行う口腔ケアサービスを積極的に利用しましょう。
その際は、桜川歯科医院にお任せ下さい。
つい最近まで、高齢者や病気や障害で寝たきりになった人に対し、「まさか、口の中の汚れで死ぬはずがない」と思われていました。
でも、口の中の汚れが全身状態に重大な影響を及ぼすことがわかってきました。
高齢者や寝たきり老人の死亡原因トップは、肺炎です。
口腔ケアすることで、誤嚥性肺炎を予防することができます。
歯周病は、歯と歯槽骨に悪影響を与えるだけではないことも分かってきました。
歯周病菌は、血管の中に侵入しアテローム性の動脈硬化症の原因菌になることも判明しています。それだけではなく、歯周病菌が原因で虚血性心疾患や、脳梗塞も起こすとさえいわれています。糖尿病に関しては、症状を悪化させるだけでなく、糖尿病が歯周病をさらに悪化させることも知られています。
また、歯周病が原因で歯がなくなると、良く咬めなくなるので、胃腸に負担がかかり、栄養状態の悪化を招きます。
入れ歯を入れていない時間が長ければ長い程、年齢が増すごとに、健康に対する不安の深刻度も増加します。入れ歯を装着しないで、普通に歩行しても、踏ん張りが利かなくなり、つまずきやすくなり、けがの原因にもなります。反対に入れ歯を装着することで、歩行時の歩く歩幅やリズムが安定します。
口の中が清潔で、健康な状態になれば食べ物を咬んだり、飲み込んだりする機能である、咀嚼機能(ソシャクキノウ)も向上します。咀嚼機能が向上するとダ液の分泌量が増すため、消化吸収が促進され、身体も健康なります。自分の口からおいしく食事ができるようになると、栄養状態が改善されて、体力、抵抗力がついてきます。身体機能が改善されると、外に出かけたくなり、他人との会話も弾み、生きる意欲がわいてきます。
咬むことは、脳への血流を増加させ、脳の働きを活発にし、常に脳に刺激を与えていることになります。咬むことは、老化や、痴ホウの予防につながるのです。
水や食べ物がうまく飲み込めずに、食道ではなく気管に入り込むことを「嚥下障害」といいます。口腔ケアをしていない場合は、「誤嚥性肺炎」といって、口の中の細菌を肺に送り込み肺炎を起こしやすくしたりします。この誤嚥性肺炎は、高齢者の生命を危険にさらす病気です。
嚥下障害は、口腔機能の低下などによって起こります。特に脳卒中(脳血管障害)になると、その後遺症で摂食機能障害・嚥下障害を起こしやすくなります。
食べ物を飲み込む力の弱い人の食事の介助には、「うなずき嚥下」が効果的です。
食べ物を飲み込む瞬間に、頭をやや上に上げてから、大きく下に動かします。
飲み込んだ後に、「ハア」と息を吐くと、気管に食べ物が入らないように押し戻してくれます。
日本人に多い死因は、がん、心筋梗塞(しんきんこうそく)、虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)、脳血管疾患、肺炎・気管支炎などがあります。 特に肺炎・気管支炎での死亡の90%は、65歳以上の高齢者です。
肺炎・気管支炎は、高齢者の健康管理と密接な関係があります。肺炎・気管支炎で死亡する高齢者をすくうために、口腔ケアが大切であることは、すでに証明されています。
誤嚥性肺炎を起こした人の多くは、本人も気づかない、睡眠中が最も多いようです。
誤嚥を防いで安全に食事をとるには、首の角度がとても大事です。
食べ物がよく飲み込めなくなると、「誤嚥性肺炎」などの病気を起こす原因になります。
要介護者で「嚥下障害が疑われたら、桜川歯科医院に相談し、在宅口腔検診を受けましょう。
安全に食事をとるためには、上手に飲みこむことが重要ポイントになります。嚥下機能低下を防ぐことが、誤嚥の予防につながります。
うがい方法の分類
健康な人なら簡単にうがいはできますが、高齢者では誤嚥の危険が常にまとわりつきます。
うがいをするための条件
指や割ばしなどにガーゼをまいて湿らせ、くるくると小さな円を描きながらこすります。歯だけではなく、歯肉、舌をふきましょう。 ガーゼには、水や冷たいお茶、液体は歯磨き、イソジンガーグルなどをつけます。
うがいで口の中をさっぱりあらい流すと、気分もすっきりします。慌てずに個人のペースに合わせてゆっくり行い、うがいを日課の中に取り入れましょう。
口臭は、口の問題だけではありません。社会生活に直結した問題で、影響力が多大です。口臭をそのままにしないで下さい。
<問題点>
口臭は、自分で気がつかないことが多いので、孫に「口が臭い」と言われたり、人と話をしていて、顔をそむけられたリすると、本人は原因が分からないので、混乱して悩んでしまうことが多いものです。
孤立感や疎外感をいだいて、深刻化するとうつ病になるなど、口の中のトラブルでは済まされなくなってしまうことがあるので、十分な注意が必要です。
第一にすべきことは「口腔ケア」です。
医療法人愛和会桜川歯科医院では、一人でも多くの方に楽しい毎日をお過ごし頂けるよう、在宅口腔ケアを行っております。 この機会に、ぜひ当医院へご相談下さるようお願い致します。